オールカントリーとS&P500の両方に投資するのはどうだろう?
投資信託や新NISAを始めようと思っているの多くの方が、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
結論から言うと、両方に投資してもいい場合としない方がいい場合があります。
両方に投資すべきかを考えるためには、投資の目的をはっきりさせた上でそれぞれの特徴を理解することが大切!
この記事では、前半にオールカントリーとS&P500両方に投資するのはありなのか?や両者の特徴、メリット・デメリットについて解説。
また記事の後半では、投資を行う上で大切なことや私がオールカントリーへの投資を決めた理由について説明しています。
オールカントリーとS&P500両方への投資に悩んでいる方はぜひ読み込んでくださいね!
オールカントリーとS&P500両方に投資するのはあり?
この疑問を解説するためには、「なぜオールカントリーとS&P500両方に投資したいのか?」によって答えが異なります。
なぜ悩んでいるのかを深堀してみましょう!
- 資産分散を目的⇒×
- 株式の下落時に備えたい⇒×
- アメリカの株の投資割合を増やしたい⇒○
- どちらがいいのか決められない場合⇒△
まずオールカントリーとS&P500の両方の投資する理由が、①と②の場合ははっきり言っておすすめしません!
一方、③と④の場合には、投資するのは場合によってはアリ!と言えるでしょう。
詳しく解説していきますね。
①資産の分散を目的に投資したい場合
資産の分散を目的としてオールカントリーとS&P500の両方に投資することは、現時点では効果がないためおすすめしません。
なぜならオールカントリーとS&P500の両方に投資すると、単純にアメリカ株の比率を高めることになるから。
以下の画像はオールカントリー投資の人気銘柄である「eMAXIS Slimシリーズの全世界株式(オール・カントリー)」の国・地域別の構成比率を表したものです。
アメリカの割合が60%を超えていますよね!
S&P500の投資割合は、当然ですが100%アメリカです。
そのためオールカントリーとS&P500に半分ずつに投資した場合、アメリカへの投資割合はなんと約80%になってしまいます!
将来的にはオールカントリーの投資割合や銘柄の組み入れが変更される可能性はあります。
しかし2024年現在のオールカントリーの構成比率では、オールカントリーとS&P500両方に投資するとアメリカの割合が大きくなるだけというのが現状です。
②株式の下落時に備えたい場合
株式の下落時に備えることを目的にしてオールカントリーとS&P500の両方に投資をすることもおすすめしません。
以下の画像は、eMAXIS Slimシリーズの全世界株式(オール・カントリー)と全米株式S&P500の値動きの推移を表したものです。
パフォーマンスにこそ差はあれど、ほぼ同じような値動きをしていることが分かりますよね。
つまり、片方が下落した場合にもう片方がその下落を補うという役割は期待できないということ。
オールカントリーもS&P500も「株式」。
パフォーマンスは違えど、同じ値動きをするカテゴリーに属しています。
要するに株価の下落に備えるために投資するのであれば、債権など値動きの異なる他の資産に投資する必要があります。
③アメリカ株の投資割合を増やしたい
逆にアメリカ株の投資割合をあえて増やしたいと考えている方は、オールカントリーとS&P500の両方に投資してもいいでしょう。
繰り返しになりますが、オールカントリーとS&P500のアメリカ株への投資割合は以下の通りです。
- オールカントリー:60%
- S&P500:100%
アメリカは世界経済の中心!これからもアメリカ経済は成長していく!
ほとんどがアメリカへの投資になるけど問題ない!むしろそうしたい♪
このようにアメリカの今後の成長を信じており、アメリカ株の割合を意図的に増やしているのであれば問題ありません。
しかしそうでないのであれば、先ほども説明したように資産分散の効果はなくリスクが高まるだけなのでやめておきましょう。
④どちらがいいのか決められない場合
違いが分からないから人気銘柄の2つをとりあえず半分ずつにしようかな?
それぞれの特徴やメリット・デメリットは知らないけど、とりあえずこれでいいかな?
オールカントリーとS&P500については詳しく知っているけどどうしても決められない!
このように思われて、オールカントリーとS&P500の両方に投資しようと考えている方もいるかもしれませんね。
結論から言うと、オールカントリーとS&P500の特徴やメリット・デメリットをしっかりと理解した上でも決められない方は、両方に投資するのもあり!
理由は1つ、悩み続けて投資を始められないのは機会損失だから。
実際に投資を始めてから、考えが変わったり学ぶことが多いのも事実です!
しかしそれぞれの特徴やメリット・デメリットを理解していないにも関わらず両方に投資するのはおすすめしません。
投資はリスクを伴うもの。
上がり相場の時は問題なくても、下落相場では投資したお金が目減りしていくということが起こり得ます。
リスクやメリット・デメリットを理解した上で投資をすることで、下落相場においても落ち着いて投資を続けることができます。
というわけで、「両方のメリット・デメリットを知った上でも決められないから両方に投資する!」というのであれば両方に投資をして様子を見ていきましょう。
この記事でそれぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説しています。しっかりと理解をした上で、再度検討しましょう!
オールカントリーとS&P500の特徴
まずは、オールカントリーとS&P500それぞれの指数の特徴を説明します。
オールカントリーの特徴
オールカントリーは、全世界の株式市場の動向を表した指数のこと。
全世界株式インデックスとも呼ばれますよね。
全世界株式インデックスの指標は、以下の2種類があります。
- MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(MSCI)
- FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(FTSE)
両者は小型株を含むのかどうかの違いはありますが、大差はありません。
投資対象は、アメリカだけでなくヨーロッパやアジアなど全世界の先進国・新興国。
一つの国や地域に依存することなく、グローバルな投資をすることができます。
全世界株式インデックスに連動を目指しているファンドが全世界株式インデックスファンドです。
全世界株式インデックスファンドの種類
全世界株式インデックスファンドでは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)が有名ですよね。
ですが、おすすめの銘柄は他にもあります!
代表的な5銘柄を以下の表にまとめました。
ファンド名 | 運用会社 | 信託報酬 | ベンチマーク |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.05775% | MSCI |
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.0561 % | MSCI |
たわらノーロード全世界株式 | アセットマネジメントOne | 0.1133% | MSCI |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | SBIアセットマネジメント | 0.1022% | FTSE |
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | SBIアセットマネジメント | 0.1338% | FTSE |
一般的に、ベンチマークがMSCIのものが「オールカントリー」と呼ばれています。
S&P500の特徴
S&P500は、米国の格付け会社「S&P Global Ratings」が算出・公表しているアメリカの代表的な株価指数のこと。
アメリカの約500銘柄で構成されています。
日本の日経平均株価のように、アメリカの株式市場を代表する指標として知られています。
S&P500はアメリカの経済成長や企業の業績の動向を反映しているため、アメリカ市場のトレンドを知る重要なもの。
このS&P500指数の値動きに連動した運用を目指しているのが、S&P500ファンドです。
S&P500インデックスファンドの種類
S&P500をインデックスとするファンドを以下にまとめました。
ファンド名 | 運用会社 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.09372% |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.0770% |
たわらノーロードS&P500 | アセットマネジメントOne | 0.09372% |
SBI・V・S&P500インデックス | SBIアセットマネジメント | 0.0938% |
ベンチマークは全てS&P500です。
オルカン同様、eMAXIS SlimシリーズのS&P500は特に人気ファンドですよね。
オールカントリーとS&P500のメリット・デメリット
では、オールカントリーとS&P500のメリット・デメリットはそれぞれどのようなものがあるのでしょうか?
解説していきます。
オールカントリーのメリット・デメリット
まずはオールカントリーのメリット・デメリットです。
メリット2つ
メリットは以下の2点です。
- 全世界の株式に投資ができる
- 市況によって自動でファンド内の組み入れの変更がされる
最大のメリットは、全世界の株式にこれ1本で分散投資ができること。
また、市況に応じてファンド内の国や地域・会社を自動で変更(リバランス機能)してくれます。
どの国や地域・会社が成長していくのかを予想したり、自分で変更する必要がありません。
投資初心者だけでなく投資に時間が取れない方・取りたくない人も、これ1本で安心して投資を続けることができるでしょう。
デメリット3つ
デメリットは以下の3点です。
- アメリカの投資割合が高すぎる
- 過去の実績ではS&P500よりも利回りが低い
- 新興国などの成長率の低い国も含まれる
現状ではアメリカの投資割合が高すぎることが挙げられます。
オールカントリーはあくまで現在の経済状況を表しており、世界経済の縮図。
今の市場ではそれだけアメリカの経済が強いということですね。
その一方10年後20年後は、組み入れ比率の変更によりアメリカの比率が大きく下がっている可能性もゼロではないですよね。
S&P500のメリット・デメリット
次にS&P500のメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット2つ
- 世界の中でも成長が著しいアメリカに全面的に投資できる
- 世界中で取引されており流動性が高い
メリットはやはり、今の世界経済の中心であるアメリカにこれ1本で全面的に投資ができること。
世界中で取引されているため流動性が高く、売買しやすいのはいいですよね。
アメリカが世界経済の中心である限りは、このメリットは生き続けると言えるでしょう。
デメリット3つ
- 国の分散投資はできない
- アメリカ経済が衰退するという懸念
- 新興国の成長率が今後高くなるなった場合に対応できない
最大デメリットはアメリカ経済が下落・衰退した場合。
近年はとても好調なアメリカ株ですが、実は過去には20年以上も上昇しない時期がありました。
1929年の世界恐慌の時には400ドルから40ドルまで下落(-80%)し、1954年まで400ドルに戻りませんでした。
加えて、もしもS&P500だけでなく新興国の成長の取り込みたい場合には、追加で投資を行う必要があります。
「全世界株式をおすすめしない」という人の考えは?
人気の投資先の全世界株式インデックスですが、
全世界株式はおすすめしない!!
と言われることもありますよね。
なぜそのように言われるのでしょうか?
まず前提として「全世界株式はおすすめしない」は、言い換えると「S&P500と比べると、全世界株式はおすすめしない!」という意味で言われています。
理由としては、主に以下の4つが挙げられます。
- アメリカの組み入れ比率が高い
- S&P500でグローバルな投資ができる
- リスクが高い
- S&P500の方がリターンが大きい
解説していきます。
①アメリカの組み入れ比率が高い
「全世界株式をおすすめしない」と言われる理由の一つは、アメリカの組み入れ比率が高いこと。
全世界株式インデックスで人気の銘柄である「eMAXIS Slimシリーズの全世界株式(オール・カントリー)」を参考に投資先を見てみましょう。
2024年1月現在のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の組入上位10銘柄は以下の通りです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と比較してみましょう!
ほとんど同じ銘柄が組み込まれていますね!
つまり両者とも上位10銘柄はアメリカの企業であり、実質的にアメリカ株に投資しているのと同じと捉えることができます。
②S&P500で十分グローバルな投資ができる
2つ目の理由は、S&P500に投資するだけで十分グローバルな投資ができるということ。
S&P500に採用されている銘柄は「世界中から資金が集まる国際的なブランド力のある企業」。
というわけで、S&P500に投資をするだけで十分グローバルな投資と考えることもできます。
③リスクが高い
オールカントリーはS&P500と比較するとリスクが高いと言われることもあります。
その理由は、全世界株式は新興国や中型株や小型株も組み入れられているから。
オールカントリーとS&P500の投資対象国と投資対象株を比較してみましょう。
オールカントリー | S&P500 | |
投資対象国 | 先進国・新興国 | アメリカ |
投資対象株 | 大型株・中型株・小型株 ※連動指数によっては小型株を含む | 大型株 |
一般的に先進国や大型株と比較すると、新興国や中型株は値動きの幅が大きくリスクが高い投資だと言われています。
アメリカの株式のみの投資することもある意味リスクが高いと言えますが、値動きの幅のリスクで考えるとS&P500よりオールカントリーの方がリスクが高いと言えます。
④S&P500の方がリターンが大きい
「ハイリスクハイリターン」という言葉があるから、リスクが高いということはオールカントリーの方がリターンも大きいのでは?
と思われる方もいますよね。
しかし、実は過去のリターン(利回り)を比較するとS&P500のほうがリターンは大きいのです。
eMAXIS Slimシリーズの「全世界株式」と「S&P500」を使って具体的に比較してみましょう。
2020年のコロナショックと言われる大きな下落相場後の2つの銘柄は以下の値動きをしています。
同じような値動きをしていますが、パフォーマンスはS&P500の方がいいですよね。
また過去3年のトータルリターンを比較しても、S&P500の方がリターンは大きかったのです。
あくまで過去の実績であり未来のことは分かりません。
しかし過去の実績ではS&P500の方がリターンが大きいため、「全世界株式はおすすめしない」と言われることがあります。
投資を行う上で大切なこととは?
投資を行う上で大切なことはズバリ、自分が納得した上で精神的に安定して長期投資ができること!
投資は安く買って高く売るが大前提!
また、時間を味方つけた長期投資を行う必要があります。
もちろん、投資に関する知識や経験も大切ですよね。
しかし市場の上昇・下落に踊らされて短期で売買したり、値段の高い時に買って、値段が下がった時に不安になって売ってしまっては元も子もありません。
自分が納得し、精神的に安定した状態で投資を続けることが投資で成功する一番の近道!
【体験談】私がオールカントリーに決めた理由
私はインデックス投資は、オールカントリー1本と決めました。
理由は、1つの国に依存しない&リバランス機能があるため安心して投資を続けられると思ったから。
私も漏れなく、オールカントリーとS&P500の投資で迷った一人。
そのため、以下のような市況になったと仮説を立てた上で自問自答しました。
- アメリカ株が暴落
- インドは経済は好調
S&P500を選んだとして、この局面でも私はアメリカを信じてファンド保有&追加投資を続けられる?
メンタルは保てる?
答えはNOでした。
オールカントリーにしておけばよかった…。
リバランスしてくれてインド株の割合が多少なりとも入ってたのに。。。
あくまで私の思考回路では、アメリカの復活・成長を信じるよりも上記のように考えてしまうでしょう。
このように散々迷った挙句、私はオールカントリーへの投資を選びました!
オールカントリーとS&P500に投資する場合のおすすめの組み合わせ
ここまでこの記事を読んで
両者の特徴もメリット・デメリットも分かった!
でもやっぱりどちらがいいのか決められない…。
という方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、まずはオールカントリーとS&P500両方に投資しましょう。
実際に投資を行って気持ちや考えに変化が生じた場合には投資方針の変えればOK!
機会損失にならないようにまずは投資を始めることが大切です。
オールカントリーとS&P500の両方に投資する場合のおすすめ銘柄の組み合わせパターンは以下の通りです。
パターン | ファンド名 | 運用会社 | 信託報酬 | ベンチマーク |
① | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.05775% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.09372% | S&P500 | |
② | 楽天・全世界株式インデックスファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.192% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.077% | S&P500 |
パターン①の場合、同じeMAXIS Slimシリーズで組み合わせることで、業界最低水準のコストで運用することができます。
パターン②の場合もファンドに規模やコストの面でも問題がないため、安心して投資を続けることができるでしょう。
オールカントリーとS&P500両方に投資する場合の注意点
繰り返しになりますが、オールカントリーとS&P500の両方の投資するということは現状ではアメリカ株の比重が大きくなるということ。
具体的にはオールカントリー50%、S&P500を50%で投資した場合、アメリカ株の割合は80%になります。
オールカントリーとS&P500の両方に投資する場合には、アメリカの割合をどのくらいにするかを考えながら資産割合を決めましょう。
新NISAはオールカントリーとS&P500両方に投資する必要なし!
多くの専門家や投資家の方は新NISAでの投資はオールカントリーインデックスファンド(全世界インデックスファンド)をおすすめしています。
- 新NISAはオールカントリーとS&P500両方に投資する必要はないと言われる理由
- 新NISAの特徴
- 新NISAにおすすめのインデックスファンドの選ぶポイント
を解説します。
新NISAはオールカントリー1本でいい理由
新NISAのつみたて投資枠は年間120万円。
積立枠には限りがありますよね。
新NISAの投資では、決められた投資枠の中で長期投資を行い、利益の最大化を目指す必要があります。
そのため、既にファンド内で国や地域・銘柄を分散投資できているオールカントリーを選ぶ場合は、これ1本でいいと言えるでしょう。
将来もしもアメリカよりもインドや中国など他の国が台頭する場合、ファンド内で投資対象や組み入れ銘柄の変更を自動で行ってくれます。
私たちはただ変わらずファンドに投資し続けるだけでOK!
オールカントリーへの投資はとても合理的で効率的な方法ですよね。
このように限られた投資枠の中では、オールカントリーとS&P500両方に投資する必要はないと言えるでしょう。
もし、S&P500と両方に投資したい場合には、新NISAの枠外で投資をおすすめします。
新NISA(つみたてNISA)の特徴は?
新NISAは、2024年から始まった新しい少額投資非課税制度ですよね。
2023年までのつみたてNISAとは異なる点がいくつかあります。
以下が旧NISAと新NISAのつみたて枠の概要を比較した表です。
旧NISA(2023年まで) | 新NISA(2024年~) | |
非課税保有期間 | 20年間(2042年末まで) | 無期限 |
年間投資上限額 | 40万円 | 120万円 |
非課税額の再利用 | 不可 | 可 |
投資対象の商品 | 投資信託・ETF (国が定めた基準を満たしたもの) | 投資信託・ETF (国が定めた基準を満たしたもの) |
新NISAでは年間の投資額が120万円と増加し、投資期間も無期限に拡大されていますね。
つみたてNISAは、長期間に渡ってコツコツと資産形成するためにぜひ活用したい制度です。
新NISAにおすすめのインデックスファンドの選ぶポイント
新NISAのつみたて投資におすすめのファンドを選ぶ際には以下のポイントを抑えておきましょう。
- 投資対象
- ファンドの概要
- ファンドの運用実績
- 信託報酬などの運用にかかるコスト
- 分配金の有無
- 純資産総額やファンドの流動性
これらのポイントを抑えた上でどのファンドに投資するのかを総合的に判断することをおすすめします。
オールカントリーが投資対象のインデックスファンドについては以下の記事にまとめました。
気になる方はチェックしてくださいね。
新NISAにおすすめの証券会社2つ
投資初心者や新NISAでインデックス投資を行いたい方におすすめの証券会社を2社を紹介します。
①マネックス証券
マネックス証券の最大の特徴は、クレジットカード投資のポイント還元率の高さ!
新NISAでの運用を検討している人や毎月5万円以下の投資の人にはクレジットカードを利用した投資方法がおすすめです。
マネックス証券の魅力は盛りだくさん!
- 少額投資ができる
- 投資信託の購入時の手数料やワン株(単元未満株)の買付手数料が無料
- 取扱商品の種類が多い
- 投資情報やマーケット情報が豊富
- アプリや便利なツールが豊富
- 投資で貯まるマネックスポイントが魅力的
このように、投資初心者やインデックス投資に興味がある方にはおすすめの証券会社です。
②auカブコム証券株式会社
auカブコム証券株式会社は信用格付け「AA」でネット証券最上位クラス!
三菱UFJフィナンシャルグループ×KDDIの証券会社です。
カブドットコム証券会社という名前から2019年12月に現在の名前に変更されました。
auカブコム証券株式会社は、以下のような人にはおすすめの証券会社です。
- auユーザーやKDDIの株主の方
- auじぶん銀行の口座を持っている方
- Pontaポイントを貯めたい人・使いたい人
投資信託の保有で毎月Pontaポイントが貯まったり、Pontaポイントを投資信託の購入に使えるのは魅了的ですよね!
マネックス証券同様、投資信託の購入手数料は無料です。
Pontaポイントを使いながら少額から投資を行いたい方に最適な証券会社です。
まとめ
オールカントリーとS&P500両方に投資すべきかどうかについて解説しました。
結論は以下の通りです。
- 資産分散を目的
- 株式の下落時に備えたい
- アメリカの株の投資割合を増やしたい
- どちらがいいのか決められない
オールカントリーは世界の株式市場に投資を行い、たくさんの国・種類の企業への投資が可能ですよね。
一方、S&P500はアメリカの大手500社へ投資しており、アメリカ経済の影響を全面的に受けることになります。
決してアメリカ株式メインの投資が悪いわけではなく、意図的に行っているのかそうでないのかが重要です。
私は分散投資とリバランス機能に魅力を感じたため、オールカントリーへの投資を行うことに決めました。
しかし、投資はあくまで自己責任!
リスクの許容範囲や考え方も人によって異なります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、自分の投資方針・リスク許容範囲を確認した上で投資を行うようにしましょう。